この記事は2026年7月の情報もとに書いています。
「RYUKIって、誰なんだろう?」
2026年7月28日、映画『RYUJI 竜二』の追加キャスト発表を見て、そう検索した方がきっと多いはずです。先に答えを置いておきますね。RYUKIは、SKY-HI率いるBMSG所属の8人組ダンス&ボーカルグループ・MAZZELのメンバーで、グループのラップを担う福岡県出身の21歳。今回が映画初出演、つまり俳優デビュー作というわけです。
演じるのは、主人公・竜二と深い因縁を抱える敵対組織の宮内。公開されたビジュアルでは、口から耳にかけて大きな傷が走っています。あのビジュアルを最初に見たとき、私は正直「これ、本当にMAZZELの子?」と二度見しました。まぜべや(MAZZEL ROOM)でゲラゲラ笑っているあの人と、同じ顔だとは思えなかったんです。
この記事では、ニュース記事が触れていない彼の8年間の下積みと、BMSG勢が3人も関わっている今回の座組みまで踏み込んで整理していきます。
RYUKI(MAZZEL)とはどんな人?
まずは基礎情報から、さらっといきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | RYUKI(リュウキ) |
| 本名 | 前川 流輝(まえかわ りゅうき) |
| 生年月日 | 2004年10月4日(2026年7月時点で21歳) |
| 出身地 | 福岡県 |
| 所属 | BMSG/MAZZEL |
| グループ内の役割 | ラップ、ダンス、ムードメーカー |
| デビュー | 2023年3月31日プレデビュー『MISSION』、5月17日『Vivid』でメジャーデビュー |
MAZZELは、オーディション番組『MISSIONx2』から生まれた8人組。KAIRYU、NAOYA、RAN、SEITO、RYUKI、TAKUTO、HAYATO、EIKIというメンバー構成です。RYUKIはその中でも、ライブでMCを回したりフロアを煽ったりする「場を動かす係」なんですね。
2026年6月の代々木追加公演でも、「そろそろゲーム、やりたくない?」の一言でコーナーを始めてしまう。そういうポジションです。ステージ上での彼は、とにかく明るい。
だからこそ、今回の“悪役”は意外だったわけです。
宮内はどんな役どころ?
宮内は、竜二にかつて傷を負わされ、深い因縁を抱えている敵対組織の男です。
ここ、地味に重要なポイントなんですよ。「敵対組織の若い衆」ではなく、「主人公に傷を負わされた男」。つまり、宮内が顔に負った傷そのものが、竜二との関係を物語る装置になっている。ビジュアルで傷を口から耳まで大きく見せているのは、そういう設計だと考えられます。
各社の記事では、鋭い眼光と迫力ある演技で役を体現した、と紹介されています。RYUKI本人も、宮内の内側からにじみ出る悪を楽しんでほしい、と語っていますね。「悪」という言葉を自分から使っているあたり、相当振り切ったんだろうなと想像します。
ちなみに敵対組織の幹部・白井役は千原ジュニアさん。つまりRYUKIは、千原ジュニア側の陣営ということになります。この並びだけでも、なかなか見ものじゃないですか?
なぜRYUKIが抜擢されたのか
公式から抜擢理由の発表はありません。ですので、ここからは公開情報をもとにした考察になります。
ただ、彼の経歴を追うと「なるほどな」と思える点がいくつかあるんですね。
1. 8年間の下積みで培った“身体で語る力”
RYUKIは小学3年生でEXPGに入り、高校1年生になる直前までの約8年間、育成候補生として過ごしています。実家は北九州。スタジオまで片道90分の距離を通っていました。小学4年生からはストリートダンスのスタジオにも並行して通い、EXPGのレッスンが終わったら別のスタジオへ移動、夜まで踊って帰れずに友達の家に泊まる…本人がインタビューでそう振り返っています。
Rolling Stone Japan(本体・2ページ目)https://rollingstonejapan.com/articles/detail/42084/2/1/1
小学生が、です。往復3時間+レッスン2つ。想像しただけで足が痛くなりませんか。
その間、三代目 J SOUL BROTHERSのバックダンサーとして初のドームツアー『BLUE PLANET』や『RAISE THE FLAG』のステージにも立っています。カメラの前で「自分ではない誰か」を身体で表現する経験を、10代の大半で積んできたわけです。演技とダンスは別物ですが、無関係でもないでしょう。
2. 「漢(おとこ)」への強いこだわり
2026年5月のインタビューで、RYUKIは自分が目指す姿として「漢になりたい」と語り、憧れの人物に市原隼人さんと平野紫耀さんの名前を挙げています。見た目だけでなく中身も含めて、意志を曲げないことがカッコいい、と。
ヤクザ映画の因縁を抱えた男を演じるうえで、この価値観は素直に効いてくる気がします。
3. ラップで鍛えた“声の圧”
MAZZELの楽曲でRYUKIが担うのはラップ。「DANGER」ではSEITOとラップをぶつけ合い、「K&K」では高速のバースを飛ばす。低音で押し切る発声のクセは、そのままセリフの重心になります。
もっとも、これらは私の推測です。オーディションだったのか指名だったのかは、現時点では公表されていません。
『RYUJI 竜二』はどんな映画?
RYUKIから作品を知った方のために、ここで作品情報を整理しておきますね。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開日 | 2026年10月30日(金)全国公開 |
| 上映時間 | 91分 |
| 年齢制限 | PG12 |
| 主演 | 柳楽優弥 |
| 監督 | 水田伸生 |
| 脚本 | 冨岡淳広 |
| 原作 | 金子正次『竜二』 |
| 主題歌 | BE:FIRST「It's not a bad life」 |
| 配給 | カルチュア・パブリッシャーズ |
舞台は1984年から1990年にかけての新宿・歌舞伎町。腕っぷしが強く情に厚いヤクザ・竜二が、まり子(川栄李奈)と出会い息子を授かったことをきっかけに、堅気になろうと決意します。酒屋の配達員として働き始めるものの、暮らしは決して楽ではない。
そこへ薬物に溺れた兄弟分のカズ(三宅健)や、舎弟の直(萩原利久)とひろし(JUNON)との再会が重なり、封印したはずの過去が竜二を引き戻していく——そんな物語です。
そして、ここからが大事なところ。
原作の『竜二』は1983年10月29日公開の自主制作映画で、主演・脚本を金子正次さんが手がけました。公開からわずか8日後、金子さんは33歳で急逝しています。監督は川島透さん、主題歌は萩原健一さんの「ララバイ」。暴力シーンに頼らないヤクザ映画として絶賛され、その劇的な運命ごと日本映画史の“伝説”になった一本なんですね。
43年後、その魂を受け継ぐ作品で、21歳の新人が悪役として立つ。この構図、なかなか痺れませんか?
BMSG勢が3組関わる“三重奏”の構図
ここが、他の記事があまり整理していない部分です。今回の『RYUJI 竜二』、BMSGが3つのレイヤーで食い込んでいます。
| レイヤー | 誰が | どう関わるか |
|---|---|---|
| 演者(主人公側) | JUNON(BE:FIRST) | 竜二の舎弟・ひろし役 |
| 演者(敵対側) | RYUKI(MAZZEL) | 敵対組織・宮内役 |
| 音楽 | BE:FIRST | 主題歌「It's not a bad life」(JUNONが作詞作曲に参加) |
つまり、同じ事務所の先輩と後輩が、スクリーンの上では敵味方に分かれているわけです。しかも主題歌を歌うのは、敵の側にいるRYUKIではなく、味方側のJUNONが所属するグループ。この“ねじれ”は、MUZE(MAZZELのファンネーム)にとってもBESTY(BE:FIRSTのファンネーム)にとっても、けっこうグッとくる構造だと思うんですよね。
もうひとつ。RYUKIとBE:FIRSTのMANATOは、どちらもEXPG福岡校の出身で、2019年の福岡のダンスイベントで共演した記録が残っています。福岡のスタジオで踊っていた少年が、同じ福岡出身の先輩と同じ事務所に入り、その先輩のグループが主題歌を歌う映画で俳優デビューする。狙って作れる筋書きじゃありません。
私はこれを知ったとき、正直「うわ、出来すぎだろ」と声が出ました。
公開前にやっておきたい3つの準備
情報を追うだけだと、10月30日まで手持ち無沙汰になります。今からできることを3つ挙げておきますね。
① 本予告を「宮内探し」で観る
7月28日に公開された本予告には、追加キャスト陣も映り込んでいます。1回目はストーリーを追うため、2回目は宮内だけを探すため。この観方をすると、傷の見え方や登場の間合いで、役の立ち位置がなんとなく掴めてきます。
② ムビチケ前売券をチェックする
7月31日から、選べる全6種のオリジナルポストカード特典付きのムビチケ前売券(カード)が発売されます。取扱いはメイジャー、ムービーウォーカーストア。特典が絡む前売券は初動で動くことが多いので、欲しい方は初日を押さえておくのが無難でしょう。
私は以前、別作品で「まだ大丈夫でしょ」と構えていて特典を逃したことがあります。あの、公式アカウントの完売告知を見た瞬間の胃が落ちる感じ。二度と味わいたくないですね。
③ 1983年版『竜二』を先に観ておく
これは強くおすすめします。43年前の作品ですが、国立映画アーカイブ納入をきっかけにDCP化され、公開40周年の2023年には劇場での再上映も行われました。配信や円盤の状況は時期によって変わりますので、視聴前に最新の取扱いを確認してください。
先に原作を通っておくと、新作の「変えた部分」が全部わかります。宮内というキャラクターの意味も、より立体的に見えてくるはずです。
情報の確度早見表(2026年7月29日時点)
この手のニュースは、SNS経由で憶測が混ざりがちです。現時点で何がどこまで確定しているのか、整理しておきましょう。
| 情報 | 確度 | 根拠 |
|---|---|---|
| RYUKIが宮内役で映画初出演 | A:確定 | 製作委員会発表・本人コメント |
| 公開日10月30日/91分/PG12 | A:確定 | 公式・映画情報サイト |
| 主題歌はBE:FIRST「It's not a bad life」 | A:確定 | 公式発表 |
| 顔に口〜耳の傷があるビジュアル | A:確定 | 公開ビジュアル |
| 抜擢の経緯(オーディション等) | D:未公表 | 発表なし。断定情報は要注意 |
| 出演シーンの分量・セリフ量 | D:未公表 | 現時点で情報なし |
| 今後の俳優活動の予定 | D:未公表 | 発表なし |
DランクのものをAランクのように書いている記事を見かけたら、いったん保留しておくのが安全です。
RYUKIと『RYUJI 竜二』に関するFAQ
Q1. 宮内は、1983年版『竜二』にも出てくる人物ですか?
A. 1983年版の主要キャストとして「宮内」という役名は確認できていません。2026年版で新たに設定されたか、原作の人物を再構成した可能性が考えられますが、公式からの説明はまだ出ていません。断定は避けたいところですね。
Q2. RYUKIの出番はどれくらいありますか?
A. 現時点では公表されていません。ただ、追加キャスト5名の筆頭級として個別コメントが発表され、ビジュアルにも大きく扱われている点から、単発のカメオではないと推測されます。あくまで推測ですが。
Q3. PG12だと、子どもと一緒に観られますか?
A. PG12は12歳未満の鑑賞に保護者の助言・指導が必要という区分で、鑑賞そのものは可能です。ヤクザ社会や薬物が題材に含まれますので、小さなお子さん連れの場合は、事前に予告映像で雰囲気を確認しておくと判断しやすいでしょう。
Q4. MAZZELの活動と公開時期は重なりますか?
A. はい、重なります。MAZZELは2026年10月から12月にかけて全国20都市でファンミーティングツアーを予定しており、映画公開の10月30日はその期間内です。舞台挨拶の有無は未発表ですが、スケジュールは相当タイトになりそうですね。
Q5. RYUKIは今後も俳優として活動していくのでしょうか?
A. 次回作などの発表は現時点でありません。本人はスクリーンデビューを「夢の一つ」と表現していますので意欲はうかがえますが、今後の展開は公式発表を待つのが確実です。
まとめ
要点を3つに絞ります。
・RYUKIは、MAZZELのラップ担当で福岡県出身の21歳。今回が映画初出演で、演じるのは竜二に傷を負わされた敵対組織の宮内
・小3から高校1年生前までの約8年間、EXPGで下積みを重ね、三代目JSBのバックダンサーも経験。その積み重ねが、いきなりの“悪役”デビューを支えている
・『RYUJI 竜二』は10月30日公開、91分、PG12。JUNON(BE:FIRST)も出演し、主題歌もBE:FIRSTという、BMSG三重奏の座組み
まぜべやで一番笑っている人が、スクリーンでは一番怖い顔をしている。そのギャップを確かめに、10月30日、劇場へ行くつもりです。

