女優・小松菜奈が、話題の実写映画『8番出口』に出演し、主演の二宮和也とともに第78回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットを歩くことが発表されました。本作は、世界的にヒットしたインディーゲームを原作とし、川村元気監督が手掛ける注目の作品です。小松にとっては約1年ぶりの映画出演であり、初のカンヌ映画祭参加となります。その詳細と背景を深掘りしてご紹介します。
『8番出口』とは?—ゲームから映画へ
『8番出口』は、2023年にインディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATE氏が一人で制作したホラーゲームで、全世界で170万ダウンロードを超える大ヒットを記録しました。プレイヤーは、無限にループする地下通路から「8番出口」を目指すというシンプルながらも不気味な世界観が特徴です。その独特の雰囲気と緊張感が話題を呼び、SNSを中心に大きな反響を呼びました。
このゲームを原作とした実写映画は、川村元気監督がメガホンを取り、主演に二宮和也を迎えて制作されました。映画では、ゲームの世界観を忠実に再現しつつ、登場人物やストーリーに新たな解釈を加えているとされています。登場人物は5人で、名前や詳細な設定は明かされておらず、観客の想像力を刺激する構成となっています。
『8番出口』(英題:The Exit 8)は、インディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATE氏が開発した一人称視点のウォーキングシミュレーターです。2023年11月29日にSteamで初めてリリースされ、その後、Nintendo Switch、PlayStation 4/5、Xbox Series X/S、iOS、Android、Meta Questなど、さまざまなプラットフォームに展開されました。本作は、無限にループする地下通路からの脱出を目指すというシンプルながらも独特なゲームプレイで、多くのプレイヤーの注目を集めました。
ゲームの概要
項目 | 内容 |
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タイトル | 8番出口(The Exit 8) |
ジャンル | 一人称視点ウォーキングシミュレーター |
開発者 | KOTAKE CREATE |
使用エンジン | Unreal Engine 5 |
プレイ人数 | 1人 |
対応プラットフォーム | Steam(PC)、Nintendo Switch、PlayStation 4/5、Xbox Series X/S、iOS、Android、Meta Quest |
発売日 | 2023年11月29日(Steam版) |
価格 | 470円(税込) |
プレイ時間目安 | 約15分〜60分 |
ゲームプレイと特徴
『8番出口』は、無限に続く地下通路を舞台に、プレイヤーが「異変」を見つけながら進むゲームです。ゲームのルールは以下の通りです。
- 通路内で「異変」を見つけたら、その場で引き返す。
- 異変がなければ、そのまま前進する。
- この判断を繰り返し、正しい選択を8回連続で行うと「8番出口」に到達し、ゲームクリアとなる。
異変には、壁のポスターの変化や照明の点滅、通行人の挙動など、さまざまな種類があり、プレイヤーの観察力が試されます。また、異変に気づかずに進んでしまうと、進行度がリセットされるため、慎重な判断が求められます。
開発背景とインスピレーション
開発者のKOTAKE CREATE氏は、都市伝説「バックルーム」やホラーゲーム『I'm on Observation Duty』からインスピレーションを受け、本作を制作しました。ゲームの舞台となる地下通路は、東京メトロの清澄白河駅の通路をモデルにしており、現実の空間に近いデザインが特徴です。開発には約9か月を要し、Unreal Engine 5を使用してリアルなグラフィックを実現しています。
反響と評価
『8番出口』は、その独特なゲーム性と雰囲気から、多くのプレイヤーや配信者の間で話題となりました。特に、YouTubeやSNSでの実況プレイが人気を博し、全世界で150万ダウンロードを超えるヒット作となりました。また、日本ゲーム大賞2024でブレイクスルー賞を受賞するなど、業界内でも高い評価を受けています。
以下に、小松菜奈さんと二宮和也さんのプロフィールを、視覚的にわかりやすい表形式でご紹介します。
小松菜奈(こまつ なな)
項目 | 内容 |
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生年月日 | 1996年2月16日(29歳) |
出身地 | 東京都(山梨県で育つ) |
身長 | 169cm |
血液型 | O型 |
所属事務所 | スターダストプロモーション |
モデルデビュー | 2008年(『ニコ☆プチ』) |
女優デビュー | 2014年 映画『渇き。』 |
代表作 | 『渇き。』『ディストラクション・ベイビーズ』『糸』『余命10年』など |
主な受賞歴 | 第38回日本アカデミー賞 新人俳優賞(『渇き。』)第43回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞(『閉鎖病棟-それぞれの朝-』)第44回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞(『糸』) |
ブランド活動 | 2016年よりシャネルのアンバサダーを務め、2023年には同ブランドの2023-24年秋冬コレクションのヒロインに抜擢され、日本人として初の快挙を達成。 |
私生活 | 2021年11月15日、俳優の菅田将暉さんと結婚。2024年3月9日、第1子の誕生を報告。 |
女優デビューのきっかけと高校時代のエピソード
小松菜奈さんは、2008年にファッション誌『ニコ☆プチ』でモデルデビューを果たしました。その後、山梨県内の帝京第三高校に通いながら芸能活動を続け、2014年に卒業しました。高校時代はチアリーディング部に所属し、全国高等学校サッカー選手権大会の応援でテレビ中継に映り話題となったこともあります。
女優としての転機は、2014年公開の映画『渇き。』でした。中島哲也監督によるオーディションで、主人公の娘・藤島加奈子役に抜擢され、本格的な演技に初挑戦しました。この作品での演技が高く評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞し、女優としての道を歩み始めました。
音楽活動と『さよならくちびる』での挑戦
2019年公開の映画『さよならくちびる』では、門脇麦さんと共にギターデュオ「ハルレオ」を演じました。劇中で使用された楽曲「さよならくちびる」は、秦基博さんが作詞・作曲を手掛け、主演の二人が実際に歌唱しています。この作品での演技と音楽活動が評価され、第41回ヨコハマ映画祭で主演女優賞を門脇さんと共に受賞しました。
菅田将暉さんとの関係と結婚までの道のり
小松菜奈さんと俳優の菅田将暉さんは、映画『ディストラクション・ベイビーズ』『溺れるナイフ』『糸』などで共演を重ねました。共演を通じて親交を深め、2018年からはファッションブランド「niko and…」のアンバサダーとしても共に活動しました。2021年11月15日、二人は結婚を発表し、2024年3月9日には第一子の誕生を報告しています。
ファッションブランド・デザイナー情報 - Fashion Press
シャネルのアンバサダーとしての活躍
小松菜奈さんは、2016年から高級ブランド「シャネル」のアンバサダーを務めています。2017年には、東京で開催された「シャネル2016-17年 メティエダールコレクション パリ コスモポライト」のファッションショーに出演し、国内外で注目を集めました。彼女の洗練された美しさと独特の雰囲気が、シャネルのブランドイメージと見事にマッチしています
二宮和也(にのみや かずなり)
項目 | 内容 |
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生年月日 | 1983年6月17日(41歳) |
出身地 | 東京都葛飾区 |
身長 | 168cm |
血液型 | A型 |
所属事務所 | オフィスにの |
ジャニーズ入所 | 1996年 |
グループ活動 | 嵐(1999年デビュー) |
俳優デビュー | 1997年 舞台『Stand by Me』 |
映画初主演 | 2003年 映画『青の炎』 |
ハリウッド出演 | 2006年 映画『硫黄島からの手紙』 |
代表作 | 『青の炎』『硫黄島からの手紙』『GANTZ』『プラチナデータ』『ラストレシピ』『検察側の罪人』『ブラックペアン』など |
主な受賞歴 | 第39回日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞(『母と暮せば』)第40回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞(『ラストレシピ』) |
YouTube活動 | 2021年より「よにのちゃんねる」を開設し、YouTuberとしても活動。 |
私生活 | 2019年11月12日、一般女性との結婚を発表。2021年3月5日、第1子の誕生を報告。 |
小松菜奈さんと二宮和也さんは、映画『8番出口』で初共演を果たし、2025年のカンヌ国際映画祭でレッドカーペットを共に歩く予定です。それぞれが国内外で高い評価を受ける実力派俳優として、今後の活躍がますます期待されます。
続編とメディア展開
2024年5月31日には、続編となる『8番のりば』がリリースされ、前作同様のゲーム性を持ちながら、新たな舞台や異変が追加されています。さらに、2025年8月29日には、二宮和也さん主演による実写映画『8番出口』の公開が予定されており、ゲームの世界観がどのように映像化されるのか注目されています。(ゲームライン)
『8番出口』は、シンプルなルールながらも深い没入感を提供するゲームとして、多くのプレイヤーに支持されています。観察力と注意力を駆使して、無限に続く地下通路からの脱出を目指してみてはいかがでしょうか。(電撃オンライン)
小松菜奈の出演とコメント
小松菜奈は、2024年の映画『わたくしどもは。』以来、約1年ぶりの映画出演となります。本作での役名や役柄の詳細は一切明かされていませんが、彼女は以下のようにコメントしています。
「今回の題材はゲームの世界。登場人物は5人。名前もないその曖昧さが色んな想像を掻き立たせてくれる。ゲームの世界だけど、現代の描写はどこか見覚えのある光景だったり、何故か共感出来る部分もあり、数々の異変に私はどんな道を辿っているのだろうと何度も不思議な気持ちになりました」
また、初共演となる二宮和也については、「とてもフラットで座長として引っ張ってくれる頼もしい方でした。繊細なお芝居、ときにテクニカル。二宮さんしか演じられない青年がそこには存在していました」と語っています。
カンヌ国際映画祭への出品と期待
『8番出口』は、第78回カンヌ国際映画祭の「ミッドナイト・スクリーニング」部門に正式出品されることが決定しました。この部門は、ジャンル映画や実験的な作品が多く選ばれることで知られており、本作の独特な世界観が国際的にも評価された形となります。
小松菜奈にとっては、初のカンヌ映画祭参加となり、彼女は「今回初めてカンヌ国際映画祭に参加させていただきます。自分の目にはどんな景色が映るのか、とても待ち遠しいです」とコメントしています。
映画の公開と関連情報
映画『8番出口』は、2025年8月29日に全国公開が予定されています。また、監督の川村元気による小説版『8番出口』も、同年7月9日に刊行されることが決定しています。映画と小説の両方で、本作の世界観をより深く楽しむことができるでしょう。
まとめ
小松菜奈の出演が発表された映画『8番出口』は、ゲーム原作の実写映画として、国内外で大きな注目を集めています。彼女の約1年ぶりの映画出演、初のカンヌ映画祭参加、そして二宮和也との初共演と、見どころが盛りだくさんです。公開までの間、さらなる情報解禁が待たれます。