「はいよろこんで」のイントロで流れるあの音、気になりますよね?トントントン・ツーツーツー・トントントン…実はこれ、ただのリズムじゃないんです。
こっちのけんとの楽曲「はいよろこんで」に隠されたモールス信号。その意味を知った時、私は思わず鳥肌が立ちました。明るくてノリのいい曲調の裏に、こんなに深いメッセージが込められていたなんて。
この記事では、モールス信号の本当の意味や、なぜこの曲が多くの人の心を救っているのかを詳しくお伝えします。
モールス信号は心臓の正常値を示す?
トントントンツーツーツートントントンは救難信号
初めてMVを見た時、「なんか変わった音が入ってるな」くらいにしか思わなかったんですよね。でもコメント欄を見て、これがモールス信号だと知った瞬間、曲の聴こえ方が一変しました。
「・・・ーーー・・・」
これは国際的な遭難信号「SOS」なんです。1906年から使われている、まさに「助けて」を意味する世界共通のサイン。
こっちのけんと本人がYouTubeのコメント欄で明かしているんですが、「日々SOSを出す癖をつけたい」という想いでこの信号を楽曲に組み込んだそうです。普段明るく「はい、喜んで!」と言いながら、心の中では助けを求めている。その矛盾した現代人の姿が、この一見ポップな曲調とモールス信号のギャップに表れているわけです。
「3から6マス」は心臓の正常値を示す
歌詞の中で繰り返される「鳴らせ君の3から6マス」というフレーズ。最初は何のことか全くわかりませんでした。
実はこれ、心電図のマス目を指しているんです。
心電図を読む時、正常な心拍数は1分間に50~100回。これをマス目に換算すると、3~6マスに相当します。つまり、この歌詞が伝えたいのは「心が正常なうちに、体が健康なうちに、SOSを出そうよ」というメッセージなんですね。
本当に追い詰められて身体まで壊れてしまう前に、ちゃんと助けを求めていいんだよ、と。こっちのけんと本人が鬱を経験しているだけに、この言葉にはずっしりと重みがあります。
最後の「・」が消えている理由
MVをじっくり見ると、さらに切ない演出に気づくんです。
モールス信号の「SOS」は本来「・・・ーーー・・・」なんですが、MVのイラストでは最後の「・」が発信されていません。まるで「SOェ…」と途切れてしまったかのように。
これって、精神的に追い詰められた人が助けを求めようとしても、最後まで言葉が出せない…そんな切実な状況を表しているんじゃないでしょうか。私自身、仕事で本当にしんどかった時期、誰かに「助けて」って言いたいのに、喉の奥で言葉が詰まって出てこなかった経験があります。あの時の感覚を、この「欠けた・」が見事に表現しているなと。
なぜ「はいよろこんで」というタイトルなのか
皮肉と優しさが同居するメッセージ
「はいよろこんで」って、普通に聞くと前向きで明るい言葉ですよね。でも、この曲を聴いた後だと、その言葉が少し違って聞こえてくるんです。
居酒屋でバイトしていた時、忙しい時間帯に「すみません、これお願いできる?」と頼まれると、つい「はい、喜んで!」って答えてしまっていました。本当は疲れてるのに。本当はもう休憩したいのに。でもその気持ちを押し殺して、笑顔で「喜んで」と言う自分がいたんですよね。
このタイトルには、そういう「建前と本音のギャップ」が込められているんじゃないかと思います。表面的には喜んでいるフリをしながらも、心の中では助けを求めている。そんな現代人の姿を、アイロニカルに、でも優しく描いているんです。

現代社会の「いい人」プレッシャー
「いい人でいなきゃ」って思ってしまうこと、ありませんか?
特にSNSが発達した今の時代、周りの期待に応えなきゃいけないプレッシャーって、昔よりずっと大きくなっている気がします。LINEの返信も、仕事の依頼も、「すぐ対応できる人」「断らない人」が評価される。
でもそれって、自分の心を削りながら「はい、喜んで」と言い続けることでもあるんですよね。
こっちのけんとは俳優・菅田将暉の弟としても知られていますが、「兄の弟」というプレッシャーも相当なものだったはず。周りの期待に応えようと頑張りすぎて、結果的に鬱になってしまった。その経験があるからこそ、この曲のメッセージは説得力を持つんです。
こっちのけんとの鬱体験から生まれた楽曲
菅田将暉の弟としてのプレッシャー
こっちのけんとの本名は菅生健人。俳優・菅田将暉(本名:菅生大将)の弟であり、俳優・菅生新樹の兄でもあります。
兄が超有名俳優って、想像以上に大変だったんじゃないでしょうか。「菅田将暉の弟」という肩書きは、本人にとって誇りでもあり、同時に重荷でもあったはずです。
実際、こっちのけんとは大学卒業後、一般企業にサラリーマンとして就職しています。その時スーツを着てネクタイを締めている自分を見て、「背伸びしているというか、素の自分じゃないな」と感じたそうです。それで、歌っている時の自分を「こっちのけんと」と名乗るようになったと本人が語っています。
「どこからが病なのか」という問いかけ
YouTubeの楽曲説明欄に、こっちのけんと本人がこんな言葉を残しています。
「どこからが"病"なのか」「どこまでが"優しさ"や"我慢"なのか」を見失う毎日のため、日々SOSを出す癖をつけたいと思い制作しました」
この言葉、本当に刺さりますよね。私も一時期、朝起きるのがつらくて、でも「これってただの怠けなのかな?それとも本当に体調が悪いのかな?」って自分を責めてばかりいた時期がありました。
「病」と「甘え」の境界線って、本当に曖昧です。だからこそ、本人も周りも気づかないうちに、心が壊れてしまうことがある。
こっちのけんとはうつ状態で世間との接触を断っている時にこの曲を作ったそうです。その経験があるからこそ、「まだ正常なうちに、まだ心拍が3~6マスにあるうちに、SOSを出そう」というメッセージが生まれたんですね。
モールス信号だけじゃない!はいよろこんでの隠しメッセージ
逆再生で聞こえる「優しささえあればいいと思うんです」
モールス信号以外にも、この曲には隠し要素があるんです。
イントロでモールス信号と一緒に流れる、外国語のような不思議な音声。これを逆再生すると、なんと「結局はね、優しささえあればいいとは思うんです」と聞こえるんだとか。
正直、最初は「え、そんなわけないでしょ」って半信半疑でした(笑)。でもYouTubeのコメント欄でも話題になっているし、実際にチャレンジした人が動画を上げているのを見ると、確かにそう聞こえるような…。
もしこれが本当なら、こっちのけんとの遊び心と同時に、彼が本当に伝えたかったメッセージなのかもしれませんね。結局のところ、人が求めているのは優しさ。無理して頑張ることじゃなくて、ただ優しさに包まれたい。そんなシンプルな願いが込められているんじゃないでしょうか。
MVに込められた昭和レトロな世界観
MVを手掛けたのは、アニメーター・かねひさ和哉さん。昭和時代にタイムスリップしたような、レトロで温かみのあるイラストが特徴です。
サザエさんっぽいキャラクターたちが、「ギリギリダンス」を踊る。この対比がまた面白いんですよね。昭和の「良き時代」の絵柄で、現代の「ギリギリな心情」を描く。このギャップが、逆に曲のメッセージを際立たせているんです。
イラストの中で、ハートマークが半分に減っているシーンがあるんですが、これもメンタルが疲弊している様子を表しているんでしょうね。細かいところまで本当によく作り込まれています。
「はいよろこんで」が多くの人の心に響く理由
TikTokでギリギリダンスが大流行
この曲、本当にすごい勢いで広まりましたよね。
TikTokでは「#はいよろこんで」のハッシュタグ投稿が100万件を超え、特にサビの「ギリギリダンス」部分を真似する動画が続出。両手を交差させながら踊る振り付けが、シンプルで覚えやすいのも人気の理由でしょう。
公開から約1ヶ月で2,000万回再生を突破し、1日100万回ペースで再生数が増えていったそうです。ショート動画や「歌ってみた」を合わせると、なんと月間4.6億回という驚異的な数字に。
私も友達に勧められて聴いたんですが、一度聴いたら頭から離れなくなって、気づいたら鼻歌で歌ってました(笑)。
Billboard Japan 1位と紅白出場の快挙
人気は音楽チャートにも如実に表れています。
2024年7月、Billboard Japan Hot 100で見事1位を獲得。こっちのけんと本人もX(旧Twitter)で「ふぁぇえ!?!?!?!?!なんか1位だ⁉️」と興奮気味に報告していました。
そして2024年大晦日、第75回NHK紅白歌合戦への初出場も決定。配信開始からわずか4ヶ月での快挙です。
TikTokでバズった曲は数多くありますが、ここまで長く愛され続けるのは珍しいですよね。それだけこの曲のメッセージが、多くの人の心に刺さっているということなんでしょう。
助けを求めることは恥ずかしくない
この曲が支持される最大の理由は、やはり「助けを求めることは恥ずかしくない」というメッセージ性だと思います。
特に日本社会って、「自分のことは自分で何とかしなきゃ」「他人に迷惑をかけちゃいけない」という価値観が強いですよね。だから心が苦しくても、つい「大丈夫です」「平気です」って言ってしまう。
でもこの曲は、そんな私たちに「SOSを出していいんだよ」「ギリギリになる前に、助けを求めていいんだよ」と優しく語りかけてくれるんです。
若い世代を中心に共感の声が多いのも納得です。SNSでは「この曲に救われた」「泣いた」というコメントが溢れています。
実際にメンタルがきつい時、この曲はどう救ってくれるのか
明るい曲調が「無理に頑張らなくていい」と教えてくれる
不思議なことに、この曲を聴いていると、自然と肩の力が抜けていくんですよね。
普通、メンタルヘルスをテーマにした曲って、もっと静かでしっとりした感じを想像しませんか?でも「はいよろこんで」は真逆。アップテンポで、思わず体が動いてしまうようなノリの良さ。
この明るさが、逆に「無理に暗くならなくていいよ」「辛い時も笑っていいんだよ」って言ってくれている気がするんです。
私が仕事で本当にしんどかった時、励ましの言葉より、友達と馬鹿話して笑った時の方が救われたんですよね。深刻になりすぎずに、でも確実にメッセージは伝える。この曲のバランス感覚が絶妙なんです。
SOSを出す勇気をくれる応援歌
「SOS出していいんだ」って、頭ではわかっていても、実際に行動するのって本当に難しいんですよね。
でもこの曲を聴くと、「あ、SOSって特別なことじゃないんだな」って思えてくるんです。大げさに助けを求めるんじゃなくて、「ちょっときついんだよね」って言うだけでもいい。そんな小さな一歩を踏み出す勇気をくれる。
こっちのけんと本人も、きっと同じように悩んで、同じように「助けて」が言えなくて、でもなんとか立ち直った経験があるからこそ、この曲を作れたんだと思います。
だからこそ、この曲は単なる流行り物じゃなくて、本当に誰かの心を救う「応援歌」なんです。
まとめ
こっちのけんとの「はいよろこんで」に隠されたモールス信号「SOS」。それは単なる遊び心じゃなくて、現代を生きる全ての人への切実なメッセージでした。
明るく「はい、喜んで!」と言いながらも、心の中では助けを求めている。そんな矛盾した状況の中で、「もっと早くSOSを出していいんだよ」「心が正常なうちに、助けを求めていいんだよ」と優しく語りかけてくれるこの曲。
もし今、あなたがギリギリのところで頑張っているなら、この曲を聴いてみてください。そして、小さくてもいいから、誰かに「ちょっときついんだ」って伝えてみてください。
それは決して恥ずかしいことじゃないし、弱いことでもありません。むしろ、自分を大切にできている証拠なんですから。
こっちのけんとが鬱の経験を経て辿り着いた答え。それが、この「はいよろこんで」という楽曲に込められた、心からの願いなんです。